「板画」の魅力大紹介
                    (2001/5/13記)

今日はお昼前頃から、ネットで知り合った方のご紹介で、豊中の「桜の庄兵衛
ギャラリー」で行われていた「森貘郎 板画展」を見て来ました。そこでご紹
介をいただいた「幽黙」氏、それに森貘郎氏ご本人とお会いでき、いろいろと
お話を伺えました。

このギャラリーは豊中市役所近くの、うちの診療所が総代会をよく行う「福祉
会館」の裏手にあります。奥野さんという個人宅の一部を改造して作られた民
家風のギャラリーで、床の間や窓際、さらには柱に立てかけるといった形でさ
りげなく作品が展示されてあり、木板の性質や雰囲気を活かした板画作品に非
常にマッチしていました。

私もあまり美術方面には詳しくないので、森さんご本人に「板画と版画」の違
いについてお伺いしたところ、その歴史もふまえて詳しく教えて下さいました。
要するに板画とは、棟方志功氏に源流を発し、ともすれば洋風な作品に移行し
がちな版画に対して、板の性質を活かし「板の魂というものをじかに生みださ
なければダメだ(棟方志功氏の言葉より)」と考えてその作品につけられた名
称との由です。そこで版画が「はんが」であるのに対し、板画は「ばんが」で
あるわけです。実際に「日本版画協会」と「日本板画院」という二つの流れが
あるというのが、その性質の違いを表わしていると言えましょう。

森氏の略歴↓


↑森氏の長野でのホームグラウンド

板画はそういった性質から、絵のテーマも仏像、俳句、農家の人々など純和風
で、絵のタッチも板の性質を活かしてますので一見粗野でゴツゴツした感じで
すが、よく見るとどのキャラクターもとてもユーモラスな表情をしていたり、
特徴をデフォルメして誇張していたりしていて何だかすごくインパクトが強い
絵です。一時はピカソの流れも汲んだのかと思われるようなタッチの絵もあっ
たそうですが、現在は私でも判るような非常に楽しい作品になっています。

(彼の作品の一部;縮小しています)

ご興味をもたれた方は、この豊中のギャラリーで5月20日まで展覧会が行われて
いますのでぜひお立ち寄り下さい。

 森 貘郎 板画 展
 BAKURO MORI EXHIBITION
 2001年5月13日(日)〜5月20日(日)
 11:00〜18:30
 桜の庄兵衛ギャラリー
 大阪府豊中市中桜塚2−30−35
 TEL:06−6852−3270(奥野)