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(1)タミフルは発症後48時間以内に使用開始しないと有効性が低い
説明トリビア
症状が発現してから48時間以後に投与を開始した場合は、有効性が確認されていない。それはタミフルが、インフルエンザウイルスが有するノイラミニダーゼ(NA)を、選択的に阻害し、新しく細胞内で増殖して形成されたインフルエンザウイルスが、細胞外に遊離・放出されること(発芽)を抑制し、ウイルスの増殖を抑制するからで、48時間以上経過して増殖が完成した場合に有効性が低いと思われる。
参考サイト http://hobab.fc2web.com/sub6-Tamiflu.htm
(2)タミフルによりインフルエンザの治りは平均1日だけ早くなる
説明トリビア
国内で、プラセボ(にせ薬)を対照とした二重盲検比較試験(252人)がおこなわれています。この薬を飲んでいた人(122人)の症状がよくなった日の平均はおおよそ3日目(70時間)でした。一方、プラセボを飲んでいた人(130人)では、平均して4日(93時間)かかりました。この薬の服用により、治りが平均で1日ほど早くなることが示されました。
参考サイト http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se62/se6250021.html
(3)タミフルを投与しても発症後の感染性に大きな差はない
説明トリビア
A型インフルエンザに罹患した小児を、抗インフルエンザ薬で4日間治療し、解熱後約48時間経過した時点で、再度、鼻腔拭い液中のウイルス抗原を、迅速診断キット(キャピリアFluA,B、インフルA・B−クイック「生検」)を使用して、検査した。その結果、解熱後約48時間経過した時点でも、48.4%の患児(31名中15名)に於いて、鼻腔拭い液中のウイルス抗原(鼻汁中のA型インフルエンザウイルス抗原)が、陽性だった。
抗インフルエンザ薬として、オセルタミビルを使用した場合は、71.4%(14名中10名)で、鼻腔拭い液中のウイルス抗原が陽性だった。
参考サイト http://hobab.fc2web.com/sub6-Tamiflu.htm
(4)インフルエンザウイルスがタミフルに耐性を持つ事があり得る
説明トリビア
健常な成人であれば、タミフルを投与後3日〜7日以内に体内のウイルスを淘汰する事ができる。しかし、幼児・小児など免疫力が弱い者にタミフルを投与し続けた場合、ウイルスの淘汰に時間がかかるため、その間に体内のウイルスがタミフルに対して耐性を持つとされている。そのため小児への投与は慎重に行う必要がある。
参考サイト http://ja.wikipedia.org/wiki/タミフル
(5)日本は世界一のタミフル消費国である
説明トリビア
日本では、毎年医療機関で大量に処方されるため、2002,3年頃には全国的にタミフルが枯渇したことがあった。また、一部の卸売り業者や大病院が大量に買い占めしているため、実際に必要としている人に行き届きにくいのが現状である。タミフルの全世界での使用量のうちおよそ75%を日本での使用が占めており、世界各国のうちで最も多く使用されている。
参考サイト http://ja.wikipedia.org/wiki/タミフル
(下の方の「トピックス」のところです)
(6)タミフルはインフルエンザの治療の必須薬剤ではないと薬剤の取扱説明書に明記してある
説明トリビア
参考サイト