がんばれ!定時制高校存続運動
みなさんは大阪府が府立の定時制高校を半減しようとしていることをご存じでしょうか?
大阪府はその財政難を口実に、29校ある定時制高校を一気に14校も廃止するという
計画を発表しました。
また、府の教育委員会の審議において、複数の委員が次のような不見識発言をしたと
いうことも伝わってきました。
委員「夜間定時制について、『昼間働きながら高校を希望する生徒』これは当然だが、
『様々な目的や事情により夜間に就学することを希望する生徒』とは具体的に
どういうことか
事務局「昼間の学校に適応できず不登校になられた方とか」
委員「昼間は行くのが嫌だが夜になると行くと」
委員「そんな夜行動物ちゃうわな、人間は(中略)」
教育長「昼間を一度挫折すると昼間の時間帯には心理的抵抗を感じる人がおられる
ようだ」
委員「暗くならないと学校へ行くのが嫌だと」
教育長「あまり明るいと家を出たくない・・」
委員「バーやキャバレーではないんだから」
委員「ひとりでも多くの子供に学習の場を提供することと甘やかしは大きな違い。やり
すぎは過保護と思う(中略)何もみな挫折した子へ愛の手の固まりは要らないと
思う。」
・・・・・・
たしかに今の定時制は、かつてのように働きながらの学生ばかりではないかもしれない。しかし、どんなきっかけであれ、自分から勉強がしたいと思って集まってくる学生に対してあまりに配慮のない見識ではないでしょうか。
そして、これに端を発して、廃止校の一つとして挙げられた北野高校定時制の卒業生が、これを何とかしたいと立ち上がり、存続運動を展開してきました。その中心人物である室谷光彦氏は、実は私と同じマンションに住んでおられます。彼からその運動のことをお聞きして感動し、このたびその運動に取り組んだ記録「教育はどこへ行く?」と、S12年、夜間中学として作られた北野定時制に学ばれて来られた人たちの想い出でその青春群像を綴る「よみがえる青春」が発刊されることになりました。
この運動に共感し、応援したいという気持ちを込めて、このページでこの2冊の書物とその販促ビラをご紹介したいと思います。なお、室谷氏が主催する「がんばれ!北野高校定時制」のHPはここです。
もしこの運動に共感され、あるいはこれらの書物が読みたいと思われる方がおられるようでしたら、ビラに書かれたところへ申し込みされてください、どうかよろしくお願いします・・・・・・