(11)OS別のシステム二重化/システム復旧方法(2002年6月3日から5日 by H.Kanoh)

発端は6月3日「ひろさん」のご質問から
●ひろさん 題名:Re^2: システム二重化 投稿日 : 2002年6月3日<月>17時06分
>H.Kanohさん

メインHDDを二重化のことでお聞きしたいのですが、
H.Kanohさんはシステムが上がった後でソフトウェアで、
マニュアルでミラーリングされていると思います。
これってMBRは、ミラーリングはできないんでしょうか?
壊れたときに、付け替えれたら便利かなーと思いまして。

●H.Kanoh 題名:Re^3: システム二重化 投稿日 : 2002年6月3日<月>19時53分

MBRをどうしてもミラーしたい場合は、DOSツールのMBRバックアップソフト
を使うと良いです。シェアウェアからフリーまで色々あります。
MBRtool http://home-3.tiscali.nl/~ti021213/

でもWin9x系の場合はMBRバックアップなどという難しい事を
せんでも、ミラーリングは実現できますよ。

Win9xのミラーリングHDD作成手順

用意するもの
・Win9x起動フロッピー(fdisk、sys、formatコマンドを含む)

用意
1.既設のマスターHDDの電源を抜いて使えない状態にする。

2.ミラー側HDDを接続する。
a.ミラーHDDをオンボードIDEのセカンダリ接続で使用する場合
準備段階だけプライマリマスターとして接続する。
BIOSはオンボードIDE HDD-0から起動に設定する。

b.ミラーHDDをSCSI、RAID、ATAカードに接続する場合
使用予定のカードに接続し、RAIDカードではRAID BIOSで
RAIDセットを構築しておく。BIOSはSCSI(RAID)起動を指定する。

3.Win9x起動フロッピーから起動し、fdiskでパーティションを作成。
基本区画はアクティブ状態にしておく。

4.formatコマンドでfomatを行う。

5.sysコマンドでシステムをC:に転送しておく。
SYS c:

6.1.で殺した既設のマスターHDDを再接続し、BIOS設定もマスターHDD起動に戻す。

7.普通にマスターHDDからWin9xを起動する。

8.realsync(下記URL)を利用してマスターのC:ドライブをミラー側の基本区画
(ミラー側のC:ドライブ)に丸ごと転送する。
http://www.forest.impress.co.jp/library/realsync.html

以上でミラーHDD作成完了です。BIOS設定でミラー側HDDをブートHDDに
指定すれば、ミラーHDDから起動できます。
バックアップはrealsyncを使えば更新ファイルだけバックアップ
できるので、短時間でミラーリングできます。
realsyncを「-q」オプション付きでスタートアップに登録しておけば、
起動時に自動バックアップもできます。しかしシステムのバックアップは
手動でやった方が無難です。壊れたシステムを起動時に勝手にバックアップ
されても意味がないです(笑)
システム丸ごと起動時自動バックアップは上記の理由でオススメしません。
とは言え、頻繁に書き換えられるデータ(お気に入り、メールデータ等)は、
起動時自動バックアップにしておくと良いです。

先に紹介したrealsyncはフォルダー指定でバックアップを行えますし、
内蔵タイマーで一定時間ごとに自動バックアップが可能です。頻繁に書き
変わるフォルダとか重要データフォルダだけ、自動バックアップ対象にして
おくとエエです。

realsyncはレジストリ等のシステムファイルを完璧にバックアップできる
数少ないtoolの一つです。エクスプローラでドライブ丸ごとコピーだと、
うまく動きませんし、レジストリ等のロックがかかったファイルはうまく
コピーできまへん。

Win2Kでも似たような手口でバックアップは可能ですが、デバイスナンバー
の問題があるのでWin9xと比べると一工夫必要です(笑)

●ひろさん 題名:Re^5: システム二重化 投稿日 : 2002年6月4日<火>00時33分
>h.Kanohさん

ご教授ありがとうございます。
osまで書いていなかったですね、すいません。
その一工夫必要ありのw2k、xinXPです(滝汗
98はsysコマンドで一発なのね、びっくり。
realsyncは昔、モバイルPCとの同期をしていたので、
重宝しました。シンプルでストライクゾーンばっちりなソフトでした。
MBRとパーティション先頭のブートレコードについては、
勉強が至らず、きちんと理解していないのですが、
MBRの扱いは「fdisk /MBR」しか記憶にございません(笑
どのアドレス空間に、どんな情報が入って、何のためのものか、
きちんと理解して戻ってまいります。

●H.Kanoh 題名:Re^6: システム二重化 投稿日 : 2002年6月4日<火>09時21分

> どのアドレス空間に、どんな情報が入って、何のためのものか、
> きちんと理解して戻ってまいります。

http://homepage2.nifty.com/winfaq/howtoboot.html

このあたりの解説を読んでおけば十分だと思います。小生もこの程度
しか理解してません。大昔のPCAT解説本を調べればもっと詳しく解説さ
れてますが、そこまでは必要ないと思ってます。

> その一工夫必要ありのw2k、xinXPです(滝汗

Win2Kの場合は、DOS系のsysコマンドに相当するものがありません。
ブートセクタ書き込みとNTLDR(DOSのIO.SYSに相当する)を転送する
ユーティリティがあればsysの代用になりますが、見たことがありません。

FDISK /MBRに相当するMBR修復ツールは、「回復コンソール」のFIXMBR
コマンドを利用すればOKです。

MBRというのは起動ディスクのブートセクタをメモリに読み込むため
のコードなので、9x(DOS系)、2K(NT系)およびUNIX系に差異はあり
ません。
ブートセクタに記録されるローダープログラムはOSによって変わりま
すし、ローダーによって最初に読み込まれる基本デバイスドライバ
(DOSではIO.SYS、NTならNTLDR)も異なります。

先に紹介したMBRバックアップTOOLというのはDOSツールですけども、
HDDの先頭しかアクセスしないので、FAT16、FAT32、NTFS等の区別は
無関係です。ブートプロセスというのは大昔のIBM PC/ATから変わって
おらず、BIOS経由でHDDの先頭にアクセスするところから始まるので、
DOSから操作で十分なのです。

Win2000のミラーリングHDD作成手順

上記の問題があるので、2Kのバックアップ作成はよけいな手間が
かかります。
一番ストレートで簡単な解決方法は、ミラードライブにWin2Kを
新規インストールしてしまう事です。単にブートセクタを書き込む
のが目的なので、最少構成の手抜きインストールでかまいません。
たかがsysコマンドの代用とするために、最少インストールが必要
というのがスマートではありませんが、仕方がないところです。
セクタアクセス可能なユーティリティーを使って、ブートセクタの
バックアップ/レストアを行えば直接ブートセクタを書き込む事は
可能ですが、そこまで面倒で危険な作業はやりたくないです…(^_^;

またNT系の場合はOS内部のデバイス認識がデバイスナンバーで行わ
れており、DOS系みたいに単純にC:とかD:とかのドライブレターで扱わ
れてはいません。
デバイスナンバーは、HDDの種類によって優先順位が決め打ちされて
おり、IDE、SCSI…の順に番号が振られます。OS内部のレジストリでも
同じ指定方法で記録されているので、単純コピーでミラーリングしよう
とすると問題が発生します。
たとえばオンボードIDEのW2Kシステム(devide(0))をSCSIドラ
イブにミラーしたとすると、SCSIドライブのデバイスナンバーは
device(1)などに変わっているので(たとえIDEを接続していなくて
もdevice(0)とは認識されない。)、OSロード途中で「device(0)が
存在しない、ファイルを読み込めない」とエラーを吐いて止まります(^_^;

このようなデバイスナンバーの問題があるので、Win2Kの場合は
Win9x系みたいにBIOSでブートHDDを切り替えるだけでミラーシステム
を起動することはできません。メインHDDとミラーHDDは、あくまで
別々のシステムドライブという扱いになります。
ミラー側のバックアップシステムを使って、メイン側システムの
バックアップ/レストア作業を行うという作業イメージになります。
実際問題NT系OSをメンテするには、別のNTシステムにHDDを接続して
直接操作するのが一番簡単です。NTFSドライブでも制限無しで操作
が可能ですし、普通ならロックがかかっていてコピーすらできない
システムファイル(レジストリ等)も、自由に操作できます。

つーことで、私が使っているWin2Kのバックアップ作成方法です。

1.既設のマスターHDDの電源を抜いて使えない状態にする。
他にMO等のデバイスが存在すると、ドライブレターが狙った通りにならない
場合があるので、CDとターゲットHDD以外の不必要なドライブは全部殺しておく。

2.ミラー側HDDを接続する。
ミラーHDDをSCSI、RAID、ATAカードに接続する場合は使用予定のカードに接続し、
RAIDカードではRAID BIOSでRAIDセットを構築しておく。BIOS指定はミラーHDDから
起動できるように指定する。
デバイスナンバーが変わると起動できなくなるので、Win9xみたいにプライマリ
からセカンダリにつなぎ変えると言ったトリックは使えない。

3.Win2K CD-ROMから起動し、通常通りインストールする。
SCSI、RAID/ATAカード等が共存する場合(HDDやドライブは殺してある状態だが、
カードは認識される)は、インストール時にドライバを正しく導入しておく。
ここでインストールするWin2Kはバックアップ作業用Win2Kとなるので、アプリ等
をフルインストールする必要はない。OS本体は最少インストールで、メンテ用ユー
ティリティーだけインストールすれば良い。

4.1.で殺した既設のマスターHDDを再接続し、BIOS設定はミラー側起動のまま
とする。

5.ミラー側HDDからWin2Kを起動する。

8.realsync(下記URL)を利用してマスターのC:ドライブをミラー側の任意フォル
ダーに丸ごと転送する。
http://www.forest.impress.co.jp/library/realsync.html
Win9xの時と異なるのは、マスターC:ドライブをバックアップ先がフォルダー
という点です。バックアップしたシステムから立ち上げる事はできないので、
あくまで「ミラーリング」ではなくてバックアップとなります。
以上でミラーHDD作成完了です。

バックアップのリストア手順

1.単純にシステムクラッシュしただけで、パーティションテーブルやMBRは無事な場合

ミラー側のメンテナンス用Win2Kを起動し、realsyncでバックアップ内容をそのまま
マスター側に丸ごと上書きコピーする。
これだけで何事もなかったようにリストアしたWin2KがマスターHDDから起動できます。

2.マスターHDDを交換したとか、パーティションテーブルまで完全に死んだ場合
マスターHDDを接続して、ミラーHDD作成手順の3.までと同様の最少インストール
を行う。
リストア手順1.と同様にミラー側HDDからメンテナンス用Win2Kを起動し、最少イン
ストール済みのマスタHDDに、realsyncを使ってバックアップを丸ごと上書きリストア
する。
BIOS設定をマスター側から起動に変更すれば、リストアしたWin2Kが正常に起動でき
ます。

ということで、Win2Kの場合はミラー側HDDにメンテナンス用Win2Kをインストールし、
マスター側のバックアップ/リストアを行うという操作になります。あくまで「ミラー
リング」ではありません。
厳密にミラーリングしょうとすると、デバイスナンバーを騙す必要があるので、マス
ターとミラーのHDDの他に作業専用の3本目のHDDが必要になります。マスターとミラー
の切り替えはケーブルのつなぎ替えで行う事になり、Win9xみたいにBIOS設定でお手軽
に切り替える事はできません。

しつこく続きます(笑)
私の仕事場Win2Kマシンのバックアップ体制は、下記のようになってます。

メインドライブ RAID-0の40GB
C:=8GB
D:=2GB(ページファイル、Temp専用)
E:=残り領域(データ用)

ミラードライブ オンボードIDE接続の40GB単体HDD
X:=2GB(メンテナンス専用Win2K、メンテ用toolのみ)
Y:=10GB(メインC:の丸ごとバックアップをY:Cに保存してある)
Z:=E:のデータバックアップ

週に1回くらい定期的にミラー側から起動してバックアップを取ってます。
またドライバ更新とかハード変更等のヤバイ作業をする場合も、直前にバック
アップをとってます。
C:ドライブの頻繁に書き変わるフォルダ(C:のお気に入り、メールデータ、
my documentなど)とデータドライブ(E:)は、realsyncで自動バックアップ
かましてます。

このような構成は厳密には「ミラーリング」ではありませんけど、たとえ
メイン側が修復不能になっても非常に短時間で完全復旧できますし、データ
等は常時完全バックアップしているので怖いもの無しです。

本当に危険なテスト(極限までPCIクロックを上げる場合など)は、念の
ためミラードライブの電源を抜いてます(笑) マスター側のRAIDカードは
クリスタル付きなので、PCIクロックが原因でクラッシュはしません(^_^)

◆Win2KシステムドライブでのPitFall

Win2Kシステムドライブをバックアップ/リストアする場合、ページファイル
もバックアップ/リストアしないと、リストア後に「ページファイルが存在し
ない」とエラーを吐いて起動不能になります。NT系OSのページファイルは
固定ファイル式で、Win9xのように起動時に自動作成されません。そのため
起動時にページファイルが予め存在しないとダメなのです。

従ってバックアップを行うWin2KのC:ドライブには、最低2MBのページファイル
を作成しておきましょう。(コントロールパネル−システム−詳細タブ−
パフォーマンスオプション−仮想メモリ)
C:ドライブのページファイルはシステムと一緒に丸ごとバックアップします。

ページファイル割り当て例(ページファイルは複数ドライブに設定できる)
C:ドライブ 初期サイズ2MB − 最大サイズ2MB
C:以外のドライブ(物理的に異なる高速ドライブが良い)にメモリの3倍

上記のようにC:ドライブに最少量のページファイルを作成しておけば、
リストアした時にC:以外のページファイルが存在しない場合でも起動でき
ます。たった2MBでも存在すればOKなのです。

上記のように小さなページファイルをC:ドライブに作成しておけば、
重大トラブルでドライブ交換等を行った場合でも、確実にリストア後に
再起動が可能です。

実際に何回もバックアップ/リストアを経験しているので、上記の
ような用心が身に付きました(笑) むろん悲劇も何回か経験してます(^_^;





(12)USB接続HDDを利用した非二重化マシンでのTrueImagePersonalの
使い方/二重化不可能なノートPC用のバックアップ・リストア手順
( □投稿者/ H.Kanoh -(2004/01/10(Sat) 23:39:10))

<TrueImagePesonalについては
ここをご参照ください>

バックアップイメージの作成
 OS起動状態でアクセス可能なドライブにはイメージを作成・保存できます。
つまりUSB接続HDDに保存可能です。

復元時の制約
 製品CDもしくはTruImageで自家製作した起動FD・ブータブルCDのシステム部分は、Win9x相当の低機能なものです。
 したがって下記のような制限が発生します。
1)ドライバ無しBIOS認識にてアクセス可能なドライブからしかイメージを読み込めないつまりUSB接続デバイスは使えない)
2)NTFSはサポートしていないので、FAT32フォーマットでなければ読み込めない。

 つまり、普通に使ったのではUSB接続HDDに保存したイメージから復元できません。


【ただし、手順を工夫して少しだけ手間をかければ制限を回避できます】
・イメージ保存の注意点
 USB接続HDD(NTFSフォーマットでも構わない)に、2GB以下に分割してイメージを作成保存します。2GBを守ることが重要です。

・復元の手順
前提条件
・元HDDが物理的に故障して交換した場合を想定。
・マシンはCD-ROMブートが可能で、TrueImage製品CDから起動可能である。

1.HDDを交換し、ハード的に復旧する。
2.パーティションを作成し、復旧作業用OSを新規クリーンインストールする。
インストールUSB接続HDDを読み込める最小構成でよい。(つまりドライバやアプリ等は全部入れる必要はない)
3.パーティション作成例
 80GBドライブ使用例
C:20GB(復元に必要な容量)  復旧作業用の最小構成OSをインストール
残り領域にバックアップイメージをコピー可能な【FAT32】ドライブを仮作成する。
4.イメージのコピー
 USB接続HDDに保存してあるイメージファイルを、3.で仮作成したFAT32ドライブにコピーする。
5.復元
 TrueImage製品CDでCDブート起動する。4.でコピーしたFAT32領域のイメージを使って、C:に上書き復元する。(この時点で復旧作業用OSは消滅)

 データの安全性とか運用の利便性を考えると、ブート可能なHDDを2系統以上内蔵させるのがベストです。しかし小型マシンやノートPCでは不可能なので、上記のように少し手間をかけて運用するしかありません。